招き猫の選び方 九谷焼の招き猫どれがいいの?


迷いますよねー

たくさんある九谷焼の招き猫から相性の良い招き猫を選ぶ方法

結論から言ってしまいますと一目惚れした招き猫ちゃんをお迎え頂くのが一番です。と書いてしまいますと選び方も何もあったものじゃないので、あくまでも20年近く招き猫ちゃんを販売させて頂いている経験からの個人的な思いとして書かせて頂きます。

九谷焼の招き猫の種類について

まず九谷焼の招き猫を選ぶ一番大きな判断基準となるのが手の挙げ方による違いです。基本的には3種類に分類されます。

右手挙げ

九谷焼では右手を挙げている招き猫は金運を招くと云われています。某国民的、下町警察官が主人公の漫画内にて九谷焼の招き猫は金運に強いという説明があったことから九谷焼の招き猫では右手挙げがスタンダードだと僕は考えています。

左手挙げ

一方、九谷焼の左手挙げは良縁を招くと云われております。「良縁」という意味合いからご商売とは関係のない新築お祝いやお引越しのお祝い、各種お祝いでも喜ばれるのは、こちらの左手挙げなのかもしれません。

両手挙げ

これはそのまま右手も左手も挙げているタイプになります。このタイプは近年作られているタイプで右手も左手もというニーズから生まれたスタイルです。捉え方によっては「お手上げ」だからという理由で敬遠される場合もありますが両手を挙げたスタイルは圧倒的に可愛らしさがあります。置物(オブジェ)としてお探しの皆様にはお薦めのフォルムです。もちろん両手で良縁も金運も招くという意味合いで捉えるのも素敵です。



いかがでしょうか?手の挙げ方でもお探しの招き猫ちゃんを少し絞れるのではないでしょうか?仕事上でのお祝いやお店の開店・開業などには右手、新築やお引越し、病院の開院や士業の方の開業には左手、猫好きな方やちょっと親しい間柄の方への贈り物には両手挙げという感じが僕の個人的なお薦め選択方法です。次にお話するのも、また手のお話です・・・

手の長さについて

招き猫の手の長さについてのご質問も多い質問になります。この質問、招き猫の由来に関係した神社さんなどで云われているお話が起源のような感じです。

招き猫の手は耳より高い位置のものが良いのですか?

この、ご質問への答えとしましては僕の個人的なご返答としてはこんな感じでお返事させて頂いております。

「九谷焼の招き猫では手の長い招き猫は遠くの金運・良縁を招き、手の短い招き猫は身近な金運・良縁を招くと云われております」

この場合、遠くにある場合と近くにある場合、そのどちらがより幸運かと言えば、人それぞれになります。皆様が願う幸運の距離感に合わせ、お選び頂く際の手の長さをご検討頂ければ幸いです。

ただ招き猫を作る職人の観点からの言葉をお伝えすれば長すぎる手よりも耳と同じ高さくらいの招き猫の方が姿が美しいとのことです。また手が短くなればなるほど可愛らしく見えるとのことです。


絵付け技法の違いと招き猫の色の選び方

多様な絵付け技法がある九谷焼ですが招き猫を含む九谷焼の置物全般で見ることができる独特な絵付け方法、凸盛(でこもり)技法が招き猫ではスタンダードな絵付けだと思っています。この技法については詳しくは各作品ページに記載されておりますので簡単に書かせて頂きますとクリーム状の絵具を絞り袋で立体的に絵付けする技法となります。

先にも画像がありますが作品全面に描かれた立体的なデコラティブ紋様が特徴的な絵付けになり下地が赤茶色のものがオリジナルになります。僕も初めて見た時には可愛さは微塵も感じず気味悪さが先行したのを覚えています。今ではこのデザインがとても好きなのは言うまでありません(笑)


凸盛(でこもり)技法のオリジナルは下地が赤茶色ですが昔からある白色や黒色はもちろんのこと青色やピンク色、黄色など多様化しています。

もちろんこのデコラティブな絵付けの招き猫だけではなく九谷焼本来の重厚な絵具で絵付けされた作品もあるのであくまでも好みの問題となりますので色々な招き猫を見比べて頂くことも九谷焼の招き猫選びの楽しさの一つかと思います。


これもよく頂く質問なので書いておきます。

招き猫の色には意味がありますか?

この質問ですが風水的なものや方位学てきな意味合いでの質問かと思います。まず最初にお伝えしたいのは基本的に古くからある九谷焼の招き猫におきましては「赤茶色・白・黒」の3色が基本色でしたので色の意味合いを持たせるほどバリエーションがありませんでした。よく言われる黄色の招き猫は金運に効果がある?ですが九谷焼の招き猫にかぎりましては黄色は近年の色合いになるのでもともと金運が良いと云われている意味合いとは違うものになると思います。

もちろん最近では色のバリエーションも豊富になりましたので風水的な観点などを重視される場合は黄色をお選び頂くのも一つの選択肢ですね。

招き猫選びの極意とは?

ここまで書いてなんですが、やはり最初に書いた通り一目惚れした招き猫ちゃんをお迎え頂くのが一番かと思います。20年近く招き猫ちゃんをご紹介していて思うのはちゃんと皆様が用途に合った招き猫を的確にお選び頂いていることに毎回驚きます。

特にご商売をされている、起業されているなどお仕事関係の皆様がご自身の為にお求め頂く招き猫も贈り物としてお選びになられる招き猫も統計的に同じタイプのものがよく選ばれることから自然と皆様の思うニーズと招き猫が惹かれ合ってご購入に至っているような気がします。

皆様のお傍で長く可愛がっていただけるような招き猫との出会いのお手伝いができれば本当に幸せです。

NO MANEKINEKO NO LIFE

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