デザイン九谷とは?
「他産地との共同生産」元来、九谷焼の焼成温度は他産地(有田焼・美濃焼)などに比べると低温での焼成となっており業務用の器などのように使用頻度が通常よりも多くなる場合には耐久性という点でやや弱い部分がありました。ご家庭においても使いやすく強度の高い器を九谷焼ならではのデザインで生産するという実用性の高い食器を安定的に生産するために誕生したのがデザイン九谷です。業務用食器等で実用性、デザイン性の高い食器を長年製造している岐阜県の陶磁器メーカーの協力により提供頂いた器に九谷焼の加飾技術にてデザイン(絵付・転写等)した汎用性の高い普段使いに最適な器が多いのがデザイン九谷の特徴です。
焼酎カップ 鮎という作品について
焼酎が全国的に広まり一般的に呑まれ始めたのは近年のような気がします。焼酎の本場、九州などでは、しっかり味や香りを楽しむ文化があったと思いますが日本酒文化の強い石川県では、どちらかというと焼酎=リキュールで割って呑むアルコールというイメージだったと記憶してます。
さて焼酎ブームで一般的に焼酎を楽しむ機会が増え誕生したのがこの焼酎カップです。形状や容量的にはロックグラスに近いのかもしれません。特徴的にはずんぐりとした形状で焼酎のロック、水割りどちらにも対応でき、どこか無骨な雰囲気に仕上げられているのが私がイメージする焼酎カップになります。
今回、ご紹介する鮎がデザインされたこのカップ、まさにイメージそのままの仕上がりとなっています。他産地から提供頂いた使い勝手の良い焼酎カップに九谷焼の上絵でデザインしたこのカップ、焼酎カップの中ではトップ3に入る人気の作品となります。特にこの時期(6月~8月の鮎解禁の時期)に購入数がぐーんと伸びます。
見た目の季節感、清涼感、さらに焼酎を楽しむ形状と風合いどれもがこの季節には最適な要素なのかもしれません。また使い心地の良さもお墨付きなので毎日の器として手にして頂きたい一品です。
九谷焼専門店 和座本舗
https://www.wazahonpo.jp/